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豚コレラ清浄地拡大

ドイツ4州清浄地域に 家畜衛生部会開く

 6月16日に開かれた第24回家畜衛生部会で、ドイツ4州の豚コレラ清浄性地域を拡大するリスク評価が報告され了承された。今後、部会で了承された内容をドイツに報告したあと、2国間で協議を進め輸入解禁となる。
 ドイツからの生鮮豚肉輸入については豚コレラに関する地域主義を適用し、清浄地域のみからの輸入を認めている。輸入の例外となっている非清浄域州はノルトライン=ヴェストファーレン州、ヘッセン州、ラインラント=プファルツ州、ザールラント州の4州。
 部会では①ワクチン投与を全面中止して以降、野生猪の抗体陽性率が明らかに減少していること②抗体陽性事例は野生の猪のみで確認され、かつ過去にワクチンが投与された地域に限定されているーーの2点から、非清浄地域の範囲を現在の4州から、ワクチンによるものと明確に判断できない抗体陽性事例が確認された地域に見直し、それ以外の抗体陽性事例が確認されていない地域からの生鮮豚肉の輸入を再開しても差し支えないものとして考えられると報告。
 さらに今回の見直しにより、引き続き非清浄地域と区分した地域については、1年間にわたってワクチンによるものと明確に判断できない抗体陽性事例が確認されず、野外におけるウイルス循環がないと判断される場合には、非清浄地域を清浄地域と認めても差し支えないとのリスク評価が示され、了承された。

(食肉通信 平成27年6月30日号より抜粋)