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17年豚肉輸入数量 史上最高更新も豚肉市況は好調維持

 2017年暦年度(1-12月)の豚肉の輸入数量は、93万2,000㌧となり前年比で108,3%と好調な数字となった。年間輸入量が90万㌧を超えたのは初めてであり、史上最高の輸入量となった。
 過去、最高に輸入量となったにもかかわらず国内豚肉市況は好調を維持した一年となった。鶏卵同様にインバウンド需要や外国労働者の増加で需要量自体増加していると見られる。
 今年度の輸入増加で豚肉の国内自給率も初めて50%を割り込むのではないかとも見られている。また、輸入豚肉価格は、ほどんどの輸入が差額関税の分岐価格に近いレベルでの輸入となっていることも国産価格が維持できだのかも知れない。
 しかし、今後はTPP11や欧州とのEPA協定などが発効すれば一番影響を受けるのが豚肉とも言われている。
 今年度の輸入豚肉輸入数量が史上最高を記録したにも係らず国内豚肉市況が好調を維持出来たことは、国産豚肉に対する需要も根強いと言う現れかも知れないが、各協定発効で関税下落となった時には、安心は出来ない。国内養豚業も現在の好調をどう明日につなげるかと言う状況となっている。

(飼料通信 2018年2月5日号より抜粋)